革靴についたキズ。クリームを使って修復する

革靴にはどうしてもキズがつきもの。履いているうちに擦れたり、何かにぶつけてつぶれてしまう、色が剥げるとかありますね。小物であれば爪で引っかいたり、出し入れを繰り返すことで傷んだりします。
革製品のキズを風合いのひとつとして味わってもよいのですが、目立たなくしたいと思うときは、なんとか修復したいもの。そこで、自分でできる範囲内で、キズを上手に修復する方法を紹介します。

クリーム選びはどうする

色剥げやキズの修復にはクリームを使いますが、その前に、まずは汚れ落としをしましょう。ブラシを使い、細部まで汚れ・泥などをよく落とします。クリーナーを使うともっと効果的です。
クリームを選ぶ際は、当たり前ですが、同じ色のクリームを選ぶことが基本です。購入時には使用する靴を履いていくとよいでしょう。「茶」「黒」といっても、様々なバリエーションがあります。「この色だったような」と、あいまいな選び方をすると、帰宅してから「ちょっと違う!」ということになりやすいです。
お店に同色が置いていないなら、靴の色よりやや薄い色を選びます。濃い色にしてしまうと、シミができることがあるので気をつけてください。とりあえず、目立たない場所に少しだけ塗り、本来の色に合うかどうかを確かめてください。
そもそも、靴を購入する時に、一緒に靴クリームを購入しておくと万全です。

クリームとブラシの使い方

さて、修復の手順です。まずは柔らかい布にクリームをつけます。急いでやろうとして、革に直接クリームを塗ってはいけません。直接クリームをつけしまうと、シミの原因になってしまいます。
使う量ですが、男性用革靴なら、小指の爪半分程度で十分です。クリームの塗りすぎもシミの原因にもなりますから覚えておきましょう。そして「薄くサッと」塗ることが基本です。少量を何回かに分けて塗りますが、指の腹で力をいれすぎないようにしてください。
キズや色剥げ部分に塗り込んだだけでは、まだ多少の違和感が残っています。なので、ブラシを使ってクリームを馴染ませます。
色ムラを抑えることが肝心なのですが、そのためにはブラシを使い分けましょう。どの色の場合でも同じブラシを使ってしまうと、ブラシについていた違う色が革につきますから、色ムラができてしまいます。
そうならないために、クリームごとに使い分けたり、修復用と手入れ用とを分けるようにしてください。
ブラッシングは軽く、まんべんなく、素早くかけるのがポイント。クリームが馴染み、キズや色剥げが目立たなくなったらOKです。最後の仕上げに布で軽く磨いてツヤをだします。

知っておくと便利な方法

これまで説明してきた修復でも消えないキズには、紙やすりで部分的に擦ってから、クリームを塗り込んでブラッシングする方法もあります。逆にキズを増やしてしまうのではと思いそうですが、クリームがしっかり伸びてキレイに隠してくれます。
クリームを使ったお手入れが終わったら、防水スプレーをかけることも有効です。水分を防ぎ、汚れをつきにくくする効果があります。
防水スプレーをかけるときは、靴から少し離して円を描くように吹き付けます。5秒ほどを目安に、靴の表面が軽く濡れるような程度が適切です。
靴以外の革製品である小物やバッグについた傷の修復は難しいです。靴と同じ方法で、色付きのクリームを塗ると、持ったときに衣服に色がついてしまう場合があります。小物やバッグはキズやシワが付かないよう、普段から乾燥を防ぐ透明なクリームを塗ったりするお手入れと、丁寧な使い方を心がけることが大事です。
また、バッグの場合はキズだけでなく、ひび割れにも気を付けてください。ひび割れ部分から乾燥していき、それがすすむと最悪の場合にはちぎれてしまうこともあります。